それは、産地の食文化と、
お酒のペアリングを楽しむバスツアー

地域には、まだ知らない食の魅力があります。
食材の産地を訪ね、それぞれの料理と地酒等のペアリングを愉しむ新しい旅。
美食家を意味するfoodie(フーディ)のように、地域の食を深掘りする特別な体験です。
それはきっと誰かに語りたくなる、生涯忘れない旅の思い出。
ここにしかない食の魅力をご堪能ください。

水と酒米

西側一帯に鈴鹿山脈や紀伊山地が連なり、森からの豊富な軟水に恵まれている三重県。
G7伊勢志摩サミットで使われた三重県の地酒は国内外から注目が集まり、令和2年には県単位として日本で二番目となる「日本酒地理的表示 GI三重(国税局)」に指定されました。今では国内で多く使われている酒米「山田錦」の元となる「伊勢錦」の原産地でもあり、寒暖差などの気候や風土に磨かれた地酒のやわらかな味わいを地元食材とともに。

御食つ国「志摩編」
伊勢湾の奇跡「鳥羽編」

神話が生きる伊勢志摩は、伊勢湾と熊野灘という二つの恵みの海があります。
伊勢湾には木曽三川や鈴鹿山脈から養分が豊富な水が流れつき、
海で多くの命を育み、トロさわらなどが獲れる奇跡の海と呼ばれています。
御食つ国として朝廷に食材を献上していた鳥羽・志摩地方は風光明媚なリアス海岸が続き、
三重県を代表する伊勢海老やアワビの産地です。

御食つ国「志摩編」

三重ブランド(三重県)認定の伊勢海老や
あのりふぐの料理を生産地域で愉しみながらペアリング。
かつお節の燻し小屋見学で御食つ国を知り、きんこ芋の人気スイーツまで、
思わずシャッターを切りたくなる
美しいリアス海岸の絶景ロケーションとともにお愉しみください。

賢島駅出発

賢島駅にて10:30に受付開始、11:00からバスツアーを開始。
御食つ国「志摩」をお酒とともに巡り、16:00に賢島駅到着です。

昭和を代表する建築家「村野藤吾」設計による賢島駅。
英虞湾などの自然に恵まれ、賢島にはリゾートを感じる空気が流れています。

伊勢海老

県下最大の伊勢海老漁獲量を誇る志摩市和具。赤い海老網が漁港に一斉に並ぶ風景は冬の風物詩です。

美しい砂浜がある志摩市のあづり浜の海女小屋「さとうみ庵」にて、現役海女さんのお話を聞きながら伊勢海老などを焼いてもらいます。焼き伊勢海老のペアリングは、名張市福持酒造の「天下錦 特別純米 火入れ」。伊勢海老の香ばしい香りと甘みに、この日本酒がもつ柔らかな甘みとふくよかな旨味がマッチします。

あのりふぐ

「ふぐはお姫様のように扱え」と漁師の間で言い伝え、丁寧に水揚げされて生きたまま出荷される天然のトラフグ、あのりふぐ。

てっさ、唐揚げ、雑炊など余すことなくあのりふぐを堪能。ペアリングは四日市市丸彦酒造「三重の寒梅 大吟醸 元帥 大吟醸」の新緑の香りと優しい酸味に、てっさやてっぴのポン酢に薬味を添えるような感じで華やかに。またてっちりには、多気町河武醸造「鉾杉 弓形穂しずく 純米吟醸」。ふくよかなふぐの旨味に、鉾杉の豊かな酸味と旨味をマッチング。

かつおの天白※一部ツアー除く

大王崎にあるレトロな燻し小屋にて、ナビゲーターが江戸時代から受け継がれている古式手火山製法や御食つ国の歴史をご案内。

古く日本人は朝起きてかつお節を削ることから一日が始まっていました。日本人の朝ご飯の原点ともいえるおかかご飯をいただきます。ペアリングは地酒の半蔵をかつお出汁で割った「だし割り勘」。神酒(みき)と御食(みけ)・神に捧(ささ)げるペアリング。旨味のあるかつおのお出汁が膨らみのある旨味とコクのあるお酒と相乗し、味わいを広げます。

きんこ芋

志摩産の隼人芋などを一度煮てから乾燥させる、日本に本来ある干し芋の製法で作るきんこ芋。海女さんのおやつとしても食されています。

独特の製法で作ることで、まるで和菓子を食べているような食感に仕上がるきんこ芋。やさしい芋蜜を使ったプリンは人気の一品です。ペアリングは干し芋の熟成と濃縮した味わいに、伊賀市若戎酒造「若戎 純米吟醸 育酛 真秀」の芳醇な香りと豊かな旨味でマッチング。

伊勢湾の奇跡「鳥羽編」

近年、通常のさわらに比べて脂乗りの数値が格段に高いことが分かり、
全国から注目が集まる伊勢湾産のさわらや、
獲れたてで食感や旨味が強いワカメなどを愉しみながらペアリング。
鳥羽湾に浮かぶ屋形船では伊勢海老も堪能。
鳥羽の台所といわれた鳥羽なかまちでは、最近話題の発酵食も。
美しいリアス海岸を眺めながらホテルメイドのスイーツは癒しの時間。

鳥羽駅出発

賢島駅にて10:00に受付開始、10:30からバスツアーを開始。
伊勢湾の奇跡「鳥羽」をお酒ととにも巡り、14:45に鳥羽駅到着です。

観光地として有名な鳥羽。駅を降りれば旅館やホテルの送迎車が並びます。
鳥羽水族館やミキモト真珠島などへのアクセスも良好です。

屋形船

広々とした屋形船の船内から美しいリアス海岸を眺め、デッキでは潮風を感じる特別なひと時。伊勢湾のさわらや伊勢海老を堪能。

サワラのタタキは口で溶ける、まさにトロのような食感。伊勢海老は焼きと蒸しで味の違いを愉しめます。サワラのタタキには、薬味を添えるようなイメージで、名張市瀧自慢酒造「瀧自慢 純米大吟醸」の華やかな香りと優しい酸味とマッチング。伊勢海老の香ばしさと甘みには、芳醇でふくよかな旨味を持つ、四日市市タカハシ酒造「天遊琳 特別純米酒限定 瓶囲い」とのペアリング。色変も愉しめる新鮮なワカメしゃぶしゃぶは、ミネラリーな磯の香りと旨味に、華やかな香りと柔らかい旨味のある桑名市後藤酒造場「颯 純米吟醸 神の穂」とのマッチング。

魚寅

元々は魚の卸し業をしていた魚寅。魚介に知識に富んだ加工職人が、燻製や発酵食の魅力について語ってくれます。風情ある町並みからは趣きを感じます。

さわらなどのエサとなるカタクチイワシを発酵させてバターに練り込んだアンチョビバターを、蒸したジャガイモとご一緒に。濃厚なアンチョビの味わいに、芳醇な旨味とキレのある酸味を合わせ持つ、桑名市多度町細川酒蔵「上げ馬 純米吟醸」で味わいを引き締めます。伊勢まだいの燻製に、華やかな香りと爽やかな酸味を持つ、伊賀市大田酒造「半蔵 純米大吟醸 神の穂」で味わいが広げます。

伊勢まぐろの握り
食べ比べ

鳥羽グランドホテルの落ち着いたラウンジで、ゆったり過ごす時間。漁船や観光船が行き交う鳥羽湾の眺めは心を落ち着かせてくれます。

三重が誇る伊勢まぐろは全身トロと言われるブランドフィッシュ。赤身と大トロを寿司で食べ比べ。伊勢まぐろの深みのある味わいと、津市寒紅梅酒造「寒紅梅 純米大吟醸 山田錦 遅咲き瓶火入」の膨らみのある旨味と優しい酸味の組み合わせます。

スイーツ

G7伊勢志摩サミットで提供された焼き菓子シェルレーヌと、大内山牛乳でつくったバターをふんだんに使ったホテルメイドのクッキーでティータイム。クッキーやシェルレーヌの甘い香ばしい香りに、ナッツやふくよかな甘みと旨味のある四日市市伊藤酒造「鈿女 豊穣の舞 特別純米」で味わいを広げます。

Movie

ゲストナビゲーター

志摩観光ホテル 総料理長

樋口 宏江

2014年に志摩観光ホテル総料理長に就任、2016年伊勢志摩サミットでワーキングディナーを担当。2017年に農林水産省料理人顕彰制度、料理マスターズブロンズ賞に女性初、三重県初の受賞。

ペアリング担当

志摩観光ホテル ソムリエ

杉原 雅彦

2011年全日本最優秀ソムリエコンクールセミファイナリスト。第10回フランスワイン&スピリッツソムリエ最優秀コンクールベスト10など数々のコンクールで入賞。伊勢志摩サミットでは、日本ワイン選考委員会のメンバーであり、飲料サービス責任者も担当。酒ディプロマ、利酒師。

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電車で東京から約3時間半、大阪から約2時間。
伊勢神宮があり風光明媚なリアス海岸が続く伊勢志摩は、日本の心のふるさとと呼ばれています。御木本幸吉が世界で始めた成功させた真珠養殖は一大産業となり、湾に浮かぶ真珠養殖の筏は伊勢志摩を代表する風景です。
三重県には森から流れる恵まれた水、歴史や風土に磨かれた食。食の宝庫や美味し国と呼ばれる三重県で、奥深い食の世界をお酒と一緒に愉しみませんか。